色の表記について

2021年2月1日

銘板
マンセル
CMYK
DIC
インク
PANTONE

一言に色と言ってもその種類は無数にあります。ネームプレートでも多色のエッチング銘板やシルク印刷製品の際「この色に印刷・塗装したい」とイメージがあってもなかなか相手に伝えることは難しいです。今回は色のイメージを相手と共有ができる色の表記について紹介させていただきます。

マンセルシステムについて

マンセルシステムとは色を並べ体系化することによって、色を客観的に表わせるようにしたカラーオーダシステムのことを指します。カラーオーダーシステムと言っても種類は色々とありますが、その中でもマンセルが日本で最も知名度が高いです。マンセルでは色を「色相・明度・彩度」の3つに分けて表記をしております。

色相

色相とは色の違いそのものを指し、赤・黄・緑・青・紫の5色を基本色としてそこからさらに中間色である橙・黄緑・青緑・青紫・赤紫加えた10色がベースになっています。

明度

明度とは光の反射率のことを指します。例えば黄色は光の反射率が高いため明度の数値が高くなります。反対に紫などは光の反射率が低いため明度の数値が低くなります。また白から灰色、黒にかけて反射率が下がっていくため黒に近づけば近づくほど明度の数値が下がっていきます。

彩度

彩度とは色の濃さを表します。明度との差別化が難しいところですが同じ色相・明度であっても彩度が高ければ色が鮮明になり、彩度が低いと色がくすみ白っぽくなっていきます。

マンセルでの色の表記

マンセルでは上記の3種の「色相・明度・彩度」を数値やアルファベットにて表記します。例えば「2.5YR6/14」と色表記があれば「色相が2.5のYR(黄赤)で明度が6、彩度が14」という色となります。例のようにマンセルでは色を細かく指定することができます。

CMYKについて

CMYKとはマンセルのように色の情報を数値化する方法の1つです。

CMYKの意味

CMYK は、Cが「シアン(Cyan)」、Mがマゼンタ(Magenta)、Yがイエロー(Yellow)、そしてKがキー・プレート(Key plate)、その中から頭文字1字を取ったものとなり、CMYKそれぞれを0~100%にて表記します。またCMYがマンセルで表現する「色相」となり、Kにて黒の度合いを表し色を決定します。例えば「C 0%・M 0%・Y 100%・K 0%」であれば「明るい黄色」となります。

DIC(ディック)について

DICとはDIC株式会社が製造をしている特色インキの色のことを指します。正式にはDIC「ディー・アイ・シー」と呼ぶことが正しいですが、「ディック」と呼ばないと伝わらないことがあるのでご注意ください。

DICの意味

DICではマンセルのように色を数値やアルファベットに置き換えて表記するのではなく、色そのものに番号を付けて表記します。例えば「DIC-621」だと「メタリックな銀色」となります。このように番号で色を決めて管理することにより図面の色指定や塗料の調色などがやりやすくなるメリットがあります。

DICの種類

DICでは色の意味合いでカラーガイドを分けています。第1巻(1~257番)では明るく華やかな色調のもが掲載され、第2巻(258~501番)では 渋く落ち着いたような色調、第3巻(502~654番)では 蛍光色やメタリックカラー・無彩色など、第4巻(2001~2240番)では薄めで淡い色調、第5巻(2241~2481番)では地味目な色調、第6巻(2482~2638番)では強くあざやかな色調。このようにカラーガイドの巻数によって色調の種類が分けられています。

PANTONE(パントン)について

PANTONEとは、本社がアメリカにある色見本の企業の名前です。DICと同様PANTONEも一つ一つの色に番号が割り振られています。そのため「PANTONEのこの色」と指定してしまえばDICと同様色の指定や調色がやりやすいメリットがあります。

CFについて

CFとは「COLOR FINDER」の略称で、東洋インキSCホールディングスが製造しているインクのことを指します。これもDICやPANTONEと同様に一つ一つの色に番号が割り振られており、サイトにて番号を入力することで色を検索することができます。

色情報の伝達はカラーガイドなどをうまく活用することで時短できる

紹介させていただきました通り、偏に「黄色」と言っても「明るい黄色」なのか「赤に近い黄色」なのか伝えることが難しい色情報も、マンセルやCMYK、DICなどを活用することにより伝達をスムーズにすることができ、さらに色の認識ズレによるトラブルも回避できます。複数の色を使う製品の設計や塗料の調合にお困りの際は、一度このようなカラーガイドなど活用してみてはいかがでしょうか。また弊社でもマンセル・CMYK・DIC・PANTONEなど複数の色情報に対応しております。多色のネームプレートをご用命の際はお気軽にお問い合わせください。

フォトエッチングについて | | 株式会社末吉ネームプレート製作所

当社の製作実績をご紹介

銘板
インクジェット
シルク印刷
シール
ラベル

インクジェット印刷やシルク印刷、シール印刷など当社では様々な製法において色の調色を行っております。

>>>本事例の詳細はこちらから

エッチング
アルマイト
インク

金属製品にも色を入れることが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

>>>本事例の詳細はこちらから

末吉ネームプレート製作所では、お客様のご要望・仕様に応じて、高品質な製品をご提供致します。是非一度ご相談下さい。

>>>お問合せはこちら

instagram

採用情報

新しい漆のかたち【ウルシゴト -URUSHIGOTO-】

会社案内・お問合せ

登戸工場(営業部)
〒214-0012
神奈川県川崎市多摩区中野島1653
お問合せフォーム

あらゆる金属銘板にご対応 金属銘板製造センター.com

海外輸出用ラベルの課題解決をお手伝いします。 グローバルラベリング.com

ご相談・お問合せ