ポリカーボネート材料について

2024年11月29日

ポリカーボネートとは、熱可塑性樹脂の一種であるポリカーボネート樹脂が原料のプラスチック素材のことです。耐衝撃性や耐久性、透明性等に優れており、カメラのレンズや水槽、屋外で使用するカーポート等幅広く使用されています。当社でもシルク印刷やインクジェット印刷、部品等の加工品として様々な製品を製作しております。

今回はそんなポリカーボネート材料についてご説明いたします。

ポリカーボネート材料とは

ポリカーボネートは、ドイツの化学工業製品メーカーのバイエル社が開発した素材です。その後バイエル社が製品化に成功し、日本では1960年頃から生産が開始されました。1971年には三菱ガス化学が国内外で量産化を開始し、現在では様々な企業が参入しています。

ポリカーボネート材料のメリット

ポリカーボネートには様々なメリットがあります。いくつかのメリットをご紹介いたします。

透明性

ポリカーボネートはガラスと同等の透明性をもち、その透明性は樹脂の中でも上位です。ガラスの光透過率90%程度に対し、ポリカーボネートは85~90%とほぼ同等の光透過率があります。透明性は樹脂のなかでも上位で、その透明度から水槽やパーテーションなどの用途で使用されています。

耐衝撃性

ポリカーボネートの耐衝撃性は、衝撃に強いプラスチック素材の中でも最高の耐衝撃性です。ガラスの約200倍、アクリルの約30倍ともいわれており、ハンマーでたたいても割れません。そのため防弾材料に使用されることもあります。また、雹やあられなどにも強く屋外で使用するカーポートやベランダの屋根などにもよく使用されています。

耐熱性、耐寒性

ポリカーボネートは高温・低温に強く、耐熱温度は-40℃~120℃です。そのため寒い冬から暑い夏まで様々な気温でも屋外での使用が可能です。そのため建材や電子レンジ、冷凍庫など様々な製品に使用されています。

難燃性が高い

ポリカーボネートは難燃性が高く燃えにくい材質です。「自己消火性」という火元から離すと自発的に火が消える性質があるため屋根などに使用した際、燃え広がるのを防いでくれます。また、もし材質が燃えた場合でも有害ガスが発生しません。火災に対する安全性が重視される建材への使用に向いています。

ポリカーボネート材料のデメリット

それでは反対に、ポリカーボネートを使用する際に注意する点としてデメリットもお伝えさせていただきます。

硬度が低い

ポリカーボネートは硬度が低いため、表面に傷がつきやすい素材です。アクリルに比べて柔らかい素材の為加工はしやすいのですが、何かでこすったりすると細かい擦痕がついてしまうため注意が必要です。

薬剤に弱い

ポリカーボネートはアルカリ性の溶剤にはとても弱い材料です。また、有機溶剤や界面活性剤に対しては割れや変形などを起こす応力腐食性を持っています。またその他にも高温になると影響がでる薬品や状況によってクラックを発生させる薬品もあるため注意が必要です。

コストが高い

一般的にポリカーボネートはアクリルなどと比較するとコストが高い傾向にあります。耐衝撃性や難燃性といった材料自体の性能によるため、コストを抑えたい場合は必要な性能によって材料を使い分ける必要があります。

ポリカーボネート材料は様々に活躍する材料

ポリカーボネートは様々な製品に使用されており、活躍しています。当社でもパネルシートやヒートガイド、表示銘板等の様々な製品に使用されている材料です。ガラスと同等の透明性や耐衝撃性、耐熱性等があるため汎用性のある材料です。
ポリカーボネートを使用した銘板を製作したい場合はぜひお気軽にお問合せください。

また、末吉ネームプレートではポリカーボネート材料でシルク印刷製品や加工品など様々な製品を製作しています。製品の製作実績をご紹介いたします。

当社の製作実績をご紹介

末吉ネームプレート製作所ではシルク印刷をはじめとしたさまざまなラベル・アクリル製品・金属銘板を製作しています。

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