警告ラベルの規格について

2021年11月1日

警告ラベル
シール
ラベル

私たちの身近にあるラベルの中でも「注意」や「警告」などと表示されているラベルのことを警告ラベルと呼びます。これらは製品の危険性について伝えるためのメッセージを表示するものです。警告ラベルにはラベルを貼る対象製品によって規格があり、厳密にルールが決まっています。

今回は警告ラベルの規格についてご紹介していきます。

警告ラベルとは

警告ラベルとは使用上の注意点を表示するラベルのことです。製品の危険性について伝えるためのメッセージを表示し、事故やけがにつながらないよう促す表示をしています。

警告ラベルの規格の種類

警告ラベルに関するルールは国ごとに定められていいます。そのため、国によって警告ラベルの規格はさまざまです。

警告ラベルの規格の種類を分類すると、ANSI Z535ISO 3864の2つに大きく分けることができます。ANSI Z535とは、米国国家規格協会(American National Standards Institute)が警告ラベルや安全標識についてまとめた規格です。ISO 3864は、国際標準化機構(International Organization for Standardization)が制定した規格です。 また、日本では独自の国家標準としてJIS規格も定められています。基本的に、JIS規格の基準は、国際規格と整合性がとれるように定められています。

警告ラベルの要素

ANSI Z535とISO 3864で作成されている警告ラベルには、一般的に5つの要素のいずれかが含まれています。

シグナルワード

シグナルワードとは、使用者に製品の危険度を表すための言葉です。ひと目で製品の危険性がわかるようにし、製品を使用する人へ安全標識への注意を喚起する効果があります。また、危険の深刻さの度合いによってさらに3つに分けられます。

文字メッセージ

文字メッセージは、製品の危険性について詳細を説明するための部分です。危険の種類を具体的に説明し、その危険を回避するための手段を伝えます。また、危険を回避しない場合に発生する恐れのある結果についても記載します。

ピクトグラフと標識

警告ラベルで伝えたい製品の危険性について図式表現した記号です。シンプルな絵で危険性を示すことでシグナルワードや文字メッセージを読まなくても危険性がすぐに伝わるようにしています。

フォーマット

シンボル、シグナルワード、文字メッセージの組み合わせパターンのことです。

型番

ラベルの識別番号です。

警告ラベルに表示するシグナルワードの種類

警告ラベルには、製品の危険性に応じたシグナルワードを表示します。上記でシグナルワードには3つに分けられるとご説明しました。具体的なシグナルワードの種類について解説します。

DANGER(危険)

DANGER(危険)は、シグナルワードのなかでも最も高い危険度を表しています。使用者が製品の取り扱いを誤った場合、使用者が死亡したり重傷に至ったりする危険性が高い場合に表示するシグナルワードです。

WARNING(警告)

WARNING(警告)は、DANGER(危険)の次に危険度が高い場合に表示します。使用者が製品の取り扱いを誤った場合、使い方によっては使用者が死亡または重傷を負うリスクがあることを示しています。

CAUTION(注意)

CAUTION(注意)は、使用者が製品の取り扱いを誤った場合、使用者に軽傷を与える恐れがある又は、物的損害の発生が想定される製品に対して表示されます。

警告ラベルの表示基準

警告ラベルを表示するときは、さまざまなポイントを押さえる必要があります。警告ラベルの表示方法についてお伝えします。

シグナルワードの表示方法

シグナルワードは、警告ラベルを表示する製品の特徴を考慮したうえで適切なものを選定します。危険度が大きい順に「DANGER(危険)」、「WARNING(警告)」「CAUTION(注意)」を使用します。また、ANSI Z535の規格の場合は「CAUTION(注意)」よりも危険度の低いものは「NOTICE(注記)」と示します。

また、リスクの大きさについては、「R-Map(リスクマップ)」で表現する方法もあります。縦軸に「発生頻度」、横軸に「危害の程度」を表しており、リスクの大きさを視覚的にわかりやすく表現可能です。

文字メッセージの表示方法

文字メッセージでは、警告ラベルで示している内容を無視して使用した場合にどのようなリスクが生じるのか記載します。また、リスクの回避方法とともに、万が一危険が生じた場合の応急処置についても示されます。 また、警告メッセージはなるべく簡潔に記載し、すぐに理解できるように配慮されています。

ピクトグラフと標識の表示方法

ピクトグラフと標識は、製品の危険性をわかりやすく伝えられるように表示します。警告ラベルの視認性を高めるためにテキストのほかに絵を表示します。テキストを読もうとしなくても、絵文字が目に入れば瞬時に危険性を伝えやすくなります。

ただし、伝えたい内容が複雑でピクトグラフと標識だけでは正確に危険性を伝えられないときは、文字メッセージで補足が必要です。また、海外で製品を使用する場合は文字メッセージをその国の公用語に翻訳する必要があります。

私たちの身を守る警告ラベル

警告ラベルは私たちに危険を知らせる役割があるとても重要な存在です。警告ラベルの作成にはご紹介した通りの決まりごとがあり、それらが守られているからこそ私たちはラベルが貼られている部分を見て危険があると認識することができます。 警告ラベルを作成する機会があれば、ぜひ警告ラベルの規格にもご注目してみてください。

当社の製作実績をご紹介

当社でも警告ラベルをはじめとしたさまざまな種類のラベルを製作しています。

>>>本事例の詳細はこちらから

末吉ネームプレート製作所では、お客様のご要望・仕様に応じて、高品質な製品をご提供致します。是非一度ご相談下さい。

>>>お問合せはこちら

instagram

採用情報

新しい漆のかたち【ウルシゴト -URUSHIGOTO-】

会社案内・お問合せ

登戸工場(営業部)
〒214-0012
神奈川県川崎市多摩区中野島1653
お問合せフォーム

あらゆる金属銘板にご対応 金属銘板製造センター.com

海外輸出用ラベルの課題解決をお手伝いします。 グローバルラベリング.com

ご相談・お問合せ